当時、まだLINEがCMで騒がれ初めていた時代に、ひっそりとLINEを倒す為のチャットアプリを作っていました。
私は当時、ウォーターフォールでの汎用機系・制御系のSIerとしてのキャリア(10年間)しか経験したことがなく、Web系・スマートフォン開発には携わった事はありませんでした。
全く畑の違う方面の技術を使う場所への転職はなかなか勇気が入りましたが、ユーザーの生活を豊かにしたい。ユーザーからのフィードバックをもらってより良いものを使ってもらいたい。という思いは誰にも負けない自信があったので、とにかくがむしゃらにやろうと思いプロジェクトに参画しました。
ただ、思っていたほど参入した際の障壁は高くなく、自分が培ってきたJAVAの技術は十分に新天地でも通用するものでした。
アプリの開発は主にチャット周りの投稿処理とチャット履歴の表示をいかにリソースを最小限にしてスムーズに表示できるかを課題として作成しました。
その為には、Javaのみで記述しているとどうしても限界があったので、NDKを使ってC言語で画像の読み書きを行う形にして、パフォーマンスをJavaのみで組んでいた時よりも数倍出すことが出来ました。
また、このチャットアプリはLINEでいう動くスタンプも当時から実装していたので、画像のアニメーションをつけながら高速に表示させる為に、色々工夫しました。
アジャイルでの開発は初めてだったのですが、3ヶ月が経過した頃、実績を認められてプロジェクトリーダーとして抜擢されることになりました。
最初はサーバサイドはParseというサービス(今はFacebookに買収されて2016にクローズ)を使っていたので、サーバサイドの開発は行なっていなかったのですが、高速なレスポンスを提供する為にサーバサイドのチームが結成されそのチームともアーキテクチャの検討とC/S間のI/Fの決定にも参加しました。
開発はAWS上にnode.js、MongoDBを立てて行なっていたのですが、残念ながら私はクライアントサイドのみしか携われませんでした。
ただ、ここでAWSコンソールの基本的な使い方やNoSQLやnode.jsの利点に触れることができました。