#プロジェクト経験概要
セラミックスカンパニー向けの製造計画・製造管理システムの新規開発。製造業の顧客が利用する、生産計画の立案から製造管理までの業務を支援するシステムを、要件定義から運用保守まで一貫して担当した。入社1年目に参画し、要件定義の初期以降はPL(プロジェクトリーダー)としてチームを率いた。外部要因(顧客の回答遅延、協力企業のDB設計遅延)により開発期間が大幅に短縮される中、短納期でリリースを完遂した。
期間:2023年12月〜2026年4月(開発 約3ヶ月+保守・改修)
使用技術:VB.NET / SQL Server / Windows(クライアント) / Git (GitLab) / ウォーターフォール
#チーム情報
エンジニア5名(うち自身がPL)。要件定義の初期(約半年)は上司がPMとして関与し、以降は自身がPLとしてチームを主導。協力企業がDB設計を担当し、自身はその設計に対し業務ロジックの観点からレビュー・改善提案を行った。
#開発・実装内容A:製造工程のリアルタイム監視・制御機能(ポーリング機能)
【どのような機能の開発・実装か】
製造中の製品の工程状態をリアルタイムで監視し、工程の進捗に応じて次の製造指示を自動で出し分ける機能。ある製品の工程が完了すると、計画に基づいて次の製品へ当該工程の製造指示を出し、完了した製品は後続工程が空くまで待機させる、という工程間の制御を実現した。(自身が実装を担当)
【課題・問題点】
製造ラインでは複数の製品が複数の工程を順に通過していくため、「ある工程が終わったら次にどの製品を流すか」「完了した製品をどのタイミングで次工程に進めるか」を、各工程の状態に応じてリアルタイムに判断する必要があった。手動管理では追従が難しく、工程の状態変化を遅延なく捉えて制御に反映する仕組みが求められた。
【打ち手・使用した技術】
製品・工程の状態を一定間隔で監視するポーリング機能を VB.NET で実装し、工程完了を検知して次工程の製造指示出しと待機制御を自動化した。状態管理には SQL Server を用い、工程の進捗状況をデータとして保持・参照することで、工程間の制御ロジックを実現した。
#開発・実装内容B:生産計画立案画面(特定工程の計画機能)
【どのような機能の開発・実装か】
特定の製造工程について、生産効率と納期を両立させる生産計画を立案するための画面。多数の条件を考慮しながら計画を組み立てる、システムの中核機能のひとつ。(自身が実装を担当)
【課題・問題点】
生産効率の最大化と納期の遵守という、しばしば相反する条件を同時に満たす必要があり、計画立案にあたって扱うデータ量が多く、考慮すべき条件分岐も多岐にわたった。この画面での計画ミスは製造そのものに直接影響するため、条件の網羅性とロジックの正確性が強く求められた。
【打ち手・使用した技術】
計画に影響する条件を端から洗い出して整理し、効率と納期を両立させる計画ロジックを VB.NET で実装した。条件が多く仕様が固まりきらない部分については、都度お客様に確認を取りながら整合性を担保し、漏れや認識齟齬による計画ミスを防いだ。
#取り組みC:不具合管理・顧客報告プロセスの構築(PLとして)
【概要】
短納期リリースに伴い稼働後に不具合対応が集中する中で、対応の優先順位付けと顧客報告のプロセスを整備し、混乱なく収束させた。(自身がPLとして主導、協力企業と連携)
【課題・問題点】
限られた期間での開発だったため、リリース後に不具合が集中して発生。どれから対応すべきかの判断と、お客様に「今どの不具合がどういう状態なのか」を正確に伝えることが課題となった。対応が後手に回れば、製造現場の業務停止や顧客の信頼低下に直結する状況だった。
【打ち手】
協力企業と相談のうえ、不具合を発生日時・緊急性で分類し、Excelで一元管理する仕組みを構築。生産に大きく影響する不具合を最優先とし、早期復旧に注力した。お客様への報告は「復旧時・原因判明時・修正前・修正後」の4段階に分け、各不具合の状態がひと目で分かるステータスを用意することで、進捗の透明性を確保した。
【成果】
不具合対応の優先度管理と報告プロセスの整備により、製造現場への影響を最小限に抑えながら安定稼働を実現。丁寧な原因説明と状況共有を通じてお客様からの信頼を獲得し、次案件の受注にもつなげた。