領域をまたいで気づき、そのまま自分で直せる作り手でいたい
プロダクトと技術の両方を一人で見て、使い心地まで整ったものを作る。これが自分のやりたいことです。AI によって、それが個人でも現実的になったと考えています。 世の中のプロダクトの多くは、要件は満たしていても、使い方の形まで整っているとは限りません。プロダクト側とエンジニア側では歩んできた経験も考え方も違い、互いを完全には理解できないからだと感じています。ボタンを一つどこに置くかでも、両者の感じ方は違います。 AI は賢くなりましたが、人が先に問題を見つけて正しく指摘しなければ、動けないか、間違った方向に進んでしまいます。自分は内向的で、ものをよく観察する方です。加えて、興味の向くまま分野をまたいで手を動かしてきたので、別の領域で見てきた筋の良い形と目の前のものを引き比べ、何がおかしいのかを言葉にできます。AI 以前は一つの領域を深く掘り下げた人が報われる時代で、幅広く手を出す自分はいわゆる器用貧乏、その評価軸ではあまり報われない側でした。ところが今は、各領域の最高水準の知識は AI 側にあり、足りないのはそれを適切な形で引き出せる人です。自分の頭は知識の倉庫ではなくインデックスであればよく、応用から逆算して必要な知識だけを取り出し、形にできます。問題を見つけるのは自分の役割で、そこから AI と議論を重ねて、学習・設計・体験・改善のループを回す。この形が自分には一番合っています。 その意味で、幅広く手を広げることは浅さではなく、新しい専門性の方向だと考えています。異なる領域の知識をどう有機的に繋ぐかは、それ自体が突き詰める価値のあるテーマです。今後もその立ち位置で、使い心地まで作り込めるプロダクトを作り続けたいです。
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