【プロジェクト概要】
不動産販売・仲介事業を支えるマイクロサービス群に対し、Terraformを用いたAWSインフラ(VPC, ECS, RDS等)の構成管理・運用、障害調査プロセスの標準化、およびコスト最適化を担当。
【課題と機能要件】
1. マイクロサービス間通信およびバッチ処理(ECS RunTask)におけるデプロイ起因の通信瞬断リスク回避
2. 原因不明の画面白化(ホワイトスクリーン)障害に対する迅速な原因切り分け体制とオブザーバビリティの不足
3. 長期クレデンシャルによるセキュリティリスクと、クラウドインフラ運用のコスト最適化
【工夫した点・技術選定】
1. 通信安定化: 4つのマイクロサービス間通信にECS Service Connectを導入。枠外となるバッチ処理からの呼び出しには、Service Discoveryのデプロイ瞬断リスクを避けるため内部ALB構造を代替ルーティングとして設計・適用。
2. 障害解析と標準化: Amazon Athenaを用いてALBアクセスログをミリ秒単位で解析し、複数サービス(APIGW、認証、案件管理)のログクロス分析を実施。p95遅延や5xxエラー調査用の汎用SQLテンプレートをアセット化し、CloudWatchアラームの評価タイムラグ(最大15分)を究明して検索時間ウィンドウの運用ガイドラインを策定。
3. セキュリティとコスト: GitHub ActionsとAWSのOIDC連携により長期クレデンシャルを排除し、ECRへのセキュアなビルド/プッシュフローを構築。
【成果】
1. デプロイ時の通信瞬断リスクを排除し、マイクロサービス間およびバッチ処理の安定通信を実現。
2. 画面白化障害においてバックエンドの健全性をログデータで立証し、原因領域を特定。調査用SQLテンプレートの展開により、アラート初動調査の速度向上と属人化解消を達成。
3. 非本番環境のスケジュール停止およびコンピュート層のGraviton(arm64)移行により、インフラコストを約20%削減(試算)。OIDC導入によりキーレスな安全運用を実現。