ID:81271さん

## プロジェクト概要 火力発電所の異常兆候検知システムの改修とクラウド移行を推進し、API開発とシステム設計、テストを担当しました。 ## 役割・体制 ### 自身のポジションと役割 - フロントエンド・バックエンドの詳細設計と実装、テストを担当し、システムの機能改善とクラウド移行のための技術的な基盤構築に寄与しました。 - 実装フェーズでは、システムの安定性とパフォーマンスを最優先に考え、設計段階から詳細な仕様策定とコーディングを行い、ウォーターフォールモデルに則った工程をリードしました。 - ネットワーク側の設計も含め、AWSクラウド環境への移行を計画・実施し、インフラの最適化とセキュリティ強化も併せて担当しました。 ### チーム規模と構成 - 8名のエンジニアチームの一員として、各工程を分担し、システムの改修とAWS移行の両面で協力して作業を進めました。 - 詳細な役割分担については、フロントエンド、バックエンド、ネットワーク設計と実装に特化したメンバーが連携して推進。 ## 背景・課題 - 火力発電所の異常兆候を検知する既存システムが老朽化し、性能不足やクラウド移行の必要性が生じていました。 - お客様からの要求や要望が突発的に追加されることが多く、短納期の案件が重なる中で、効率的に対応しなければならない状況にありました。』 - さらに、従来のアナログまたはオンプレミスのシステムからクラウド環境への移行には、多大な設計変更とリスクが伴い、システムのダウンタイムや手戻りのリスクを最小化する必要性がありました。 - 最大の課題は、短期間で複数の変更要求を満たすことと、システムの信頼性を確保しながら、納期を守ることでした。 - お客様からの要求を迅速に具体化し、システムに反映させるための柔軟な設計と、効率的な工程管理が求められました。 ## 実際の取り組み ### 開発環境 - JavaとSpring Bootを用いたバックエンドAPIの設計・実装を行い、フロントエンドにはJavaScriptと基本的なUI設計を適用しました。 - AWS環境への移行にあたり、インフラ設計は主にSAMを用いてIaC化を推進し、インフラの自動化と再現性を高め、運用負荷を軽減しました。』 - システムの設計段階では、従来のウォーターフォールモデルに沿って、工程ごとに詳細な仕様とテスト計画を作成し、確実な品質管理と段階的な進捗確認を可能にしました。 ### 設計・改善内容 - お客様からの突然の要求に対応するため、設計段階から「50%、60%の状態の進捗物」を関係者に共有し、早期に進捗状況を把握できる仕組みを導入し、後戻りによる工数を削減しました。 - 具体的には、システムの機能詳細や画面デザインを素早くプロトタイプとして作成し、関係者と共有して認識をすり合わせる工程を設けました。 - これにより、要件変更や追加要求の際の調整時間が従来の約50%短縮され、短期案件の対応力が向上しました。 - また、APIの設計においては、拡張性と柔軟性を重視し、将来的なシステム拡張やメンテナンスの容易さも考慮しました。 ### その他アピールポイント - 遅延リスクを避けるため、リスク管理として、短納期対応が求められる部分は事前に部分的に完成させた状態のものをPLに持ち込み、段階的に承認を得るアプローチを採用しました。 - これにより、不要な修正や後戻りによる工数増加を防ぎ、納期遅延のリスクを大幅に低減させました。 ## 成果・価値 - 手戻りにかかる工数を約50%削減し、複数の短期案件の納期遅延を防止しました。 - これにより、システムのリリーススケジュールを維持し、顧客満足度と信頼性を向上させることに成功しました。 - また、システムの改修とクラウド移行により、運用コストの削減とシステムの安定性向上を実現し、お客様からの信頼獲得と継続的なシステム改善の基盤を築きました。 - このプロジェクトの成功により、今後のシステム改修やクラウド移行プロジェクトにおいても、段階的な進捗確認と柔軟な対応の重要性が社内に浸透し、組織の対応力が向上しました。