■ 給与システム案件(2025年9月~現在)
#プロジェクト概要
大手企業の給与計算システムにおける稼働維持・機能改修を担当。
Linux環境上で動作するCOBOLアプリケーションの保守開発を行い、運用安定化と処理効率化を図るプロジェクト。
#チーム情報
• チーム体制:10名(PM1名、設計者2名、開発者5名、テスター2名)
• 役割:COBOL開発担当(詳細設計~テストまで一貫対応)
• 自身の担当範囲:一部モジュールの機能追加・修正、テスト仕様書作成、検証環境構築
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#開発・実装内容A:COBOLバッチプログラム改修
概要:給与明細出力処理における一部計算ロジックの不具合修正および性能改善。
課題:既存ロジックが複雑化しており、月次処理時に出力遅延(平均+20分)が発生。
打ち手・使用技術:
• COBOLソース解析と業務ロジック再設計を実施
• 中間ファイル処理を見直し、I/O処理を最適化
• Linux上でのジョブ実行時間を測定し、並列実行化により処理時間を約40%短縮
成果:バッチ処理時間を大幅削減し、定時出力の安定稼働を実現。
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#開発・実装内容B:PCL/CCL作成および詳細設計書作成
概要:給与帳票レイアウトの改定対応。
課題:顧客要望による帳票フォーマット変更時に、設計ドキュメントと実装内容の乖離が頻発。
打ち手・使用技術:
• PCL(帳票レイアウト定義)およびCCL(制御コード定義)の自動生成スクリプトを一部改良(Shell)
• 設計書と帳票プログラムの突合チェックリストを作成し、レビュー効率を改善
成果:帳票改定時の不整合をゼロにし、レビュー工数を約25%削減。
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#使用技術・環境
• OS:Linux
• 言語:COBOL、Shell Script
• ツール:JP1(ジョブ管理)、マイグレシェル、SVN
• 対応工程:詳細設計、コーディング、単体テスト、組合せテスト、運用保守
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#成果・学び
• 長年稼働しているレガシー資産の構造把握力・影響範囲分析力を強化
• 処理性能改善・運用効率化の観点から、既存コードを読み解き改善提案する経験を蓄積
• チーム内での設計レビューや改善提案を通じ、汎用系からLinux系環境への移行知見を拡大