既存システムにおいて、ユーザー数やデータ量の増加に伴い特定画面でのレスポンス遅延が顕著になり、業務に支障が出始めていました。
まずはDatadogのダッシュボードを作成して実際のリクエストごとの処理時間を可視化し、実行時間の長いクエリを抽出しました。
特にテーブル結合が多い検索系クエリや、WHERE句にインデックスが効いていない箇所がボトルネックとなっていたため、インデックスの追加やクエリの書き換えを行い、不要なデータアクセスを削減しました。
また、N+1クエリの発生箇所をコードリーディングで洗い出し、アプリケーションコードの書き換えなどの最適化も実施しました。さらに、フロントエンド側ではVueのコンポーネント構成を見直し、不要な再レンダリングを抑制することで描画処理を軽量化しました。これらの改善により、レスポンス速度は平均40%以上改善し、ピークアクセス時でも安定したパフォーマンスを維持できるようになりました。