プロジェクトの上流工程への参加
私は基本的にはコードを書くエンジニアですが、前職ではデザイン検討段階から同席を求められることも多く、ディレクターやデザイナーとは違うエンジニアならではの視点からの意見を出させていただく機会に恵まれました。これは前職の働き方で良かった点のひとつであり、今後はより上流工程にも関わっていきたい想いを持っています。 私は人間の消費者としての行動心理を読む能力は皆無なので、BtoC企業サイトのコンセプトを決めるような話は一切できません。しかしエンジニアとしてWebサイトの構成、アクセシビリティ、セキュリティの視点から必要な意見を出すことはできます。 例えば常時SSL/TLSが一般的になる以前、HTTPSになっていないトップページのサイドバーにログインフォームを置くサイトがよく見られました。運営側は「ログイン先(フォーム送信先)は暗号化されているので安全上の問題はない」と主張するのですが、これはよくある誤解でWebの仕組み上はセキュアではなく危険な状態でした。当時の所属会社では作業工程上、エンジニアのもとに降りてきた段階でこれを指摘することが難しく、「5分で良いので早い段階から会議に参加させてもらえれば……」と歯がゆい思いをしたこともあります。 確定されたデザインをコードに変換するだけならそれは単なる作業者です。上流工程に関わることはすなわち相対的にコーディング作業時間を多少削ることにはなりますが、それに見合うだけの価値を提供するとお約束しますので、逆に私を作業者にしないようお願いします。 エンジニアにしろデザイナーにしろ、各々の専門分野の工程だけに関わるよりも、プロジェクトの一員として全体に責任を持つことも重要だと考えています。組織としてもそのような体制作りをされているか、少なくともその精神に共感いただける会社とマッチングできることを望む次第です。
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