ID:79018さん

## SES事業会社向け営業支援システムの開発・改善 ### プロジェクト概要 **目的・背景** 新規事業のSES事業会社向け営業支援システムの開発にエンジニアとして参画。エンジニアが基本設計から実装まで自走する開発体制で、背景や目的の設定から担当する環境において、システムの価値最大化と開発効率化を目指しました。 **規模感・チーム構成・担当役割** - チーム規模：PM1名、エンジニア11名 - 担当役割：基本設計・詳細設計・実装・テストまでを一貫して担当、顧客要望ヒアリングと要件整理も担当 - 期間：2025年1月〜現在 **使用技術・開発環境** - バックエンド：Node.js、TypeScript、Nest.js、Prisma - フロントエンド：TypeScript、Next.js、Zodライブラリ - データベース：PostgreSQL - 開発環境：Monorepo構成 - その他：Biome、Microsoft Clarity、Google Analytics ### 取り組んだ課題 **開発工数最適化の課題** 開発チームが機能の優先度や目的を十分に理解せずに開発を進めており、月間20人日の工数が投入されているにも関わらず、ビジネス価値の低い機能に時間を割いてしまう状況が発生していました。 **開発生産性向上の技術課題** Nest.jsを用いた開発環境において、TypeScriptコンパイラ（tsc）によるビルド時間が約10秒かかり、開発者が頻繁に行うビルド・テストサイクルにおいて大きなボトルネックとなっていました。 **技術的アプローチ・工夫点** 1. **要件整理プロセスの確立**：PMおよびビジネスサイドとの定期的な要件整理ミーティングを主導し、各機能の事業目的と優先度を明確化するプロセスを確立しました。 2. **ビルド環境の最適化**：ビルド時間短縮のため、コンパイラをtscからswcへ移行することを提案・実行しました。技術選択の背景調査から実装まで主導して進めました。 3. **顧客との直接連携**：顧客からの要望ヒアリングから要件整理まで一貫して担当し、開発前に「なぜその機能が必要か」「どの程度の完成度が求められるか」を明確にしました。 ### 取り組みの成果 **開発工数削減** 月間開発工数を20人日から15人日へと**25%削減**を実現。重要な課題解決に開発リソースを集中させることができ、顧客満足度の向上と同時に開発コストの最適化を達成しました。 **開発生産性向上** ビルド時間を約10秒から1秒へ**90%短縮**し、開発チーム全体（11名）の生産性を大幅に向上させました。この改善により、開発サイクルの高速化と開発者の作業効率向上を実現しました。