スケーラブルなAI-Agent基盤と、AIを用いた攻撃に耐えうるセキュアなアカウント基盤を作る
約7-8年間、認証・認可・アカウント管理の基盤を作ってきました。 その間にパスワード → MFA → パスキーと方式が一巡しましたが、いま前提そのものが二方向から崩れています。 ひとつは、攻撃の主戦場が「認証」から「認証の後」へ移ったこと。AiTM(Adversary-in-the-Middle)フィッシングは正規サイトをプロキシしてセッションCookieごと奪うため、OTPベースのMFAは通用しません。パスキーはOrigin検証によって構造的に耐えますが、攻撃者は「パスキーが発動しない」状況を作り、パスワード+OTPのフォールバックへ誘導してきます。加えてinfostealerによるCookie窃取は2025年に前年比+72%。クレデンシャルスタッフィングも含め、攻撃はAIで自動化・個別最適化され、「怪しいものを人が見分ける」前提の対策は成立しなくなります。 もうひとつは認可です、認証する相手が人間だけではなくなること。AIエージェントは、人の代理で正規にトークンを使うプログラムです。つまり「人間らしくない挙動=疑わしい」というリスク判定の軸そのものが使えなくなる。 この2つの答えは同じだと考えています。「誰が、誰の代理で、どこまでの権限を、いつまで持つのか」を、鍵に紐づけて暗号的に証明できる形にすることです。 具体的にやりたいこと - セッションを鍵に束縛する(DBSC / DPoP・トークンバインディング)。盗まれたCookieが単体では再生できない状態を標準にする - フォールバック経路まで含めて設計する。パスキーを入れて終わりにしない - 重要操作の直前に認証強度を要求するステップアップ(RFC 9470 / NIST SP 800-63B)を、プロダクト横断の共通基盤として提供する - リスクイベントをサービス間で伝搬させる(漏洩検知・セッション失効/CAEP・Shared Signals) - エージェントには人間とは別のIDと、最小権限scope・期限付き・即時失効の委任を。行動を後から説明できる監査設計まで含めて作る
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