## プロジェクト概要
大規模事業所向けに、部門単位で従業員管理を可能にするカスタム権限制御機能を企画・設計・実装し、重要なビジネス課題の解決を実現した。
## 役割・体制
### 自身のポジションと役割
- プロダクトマネージャー兼エンジニアリーダーとして、部門制御機能の仕様検討、体験設計、システム設計、実装、QA支援を一貫して担当した。
- チームマネジメントを行い、リリース目標の調整、開発リソースのアサインおよび他チームとの連携を推進した。
- 権限対応のガイドライン作成と全社共有、AIを活用した自動レビューのパイプライン構築を主導し、権限知識の民主化を進めた。
### チーム規模と構成
- PdM1名、エンジニア4名(正社員2名、業務委託2名)、QA1名、デザイナー1名の計7名体制でアジャイル開発を推進した。
- 各メンバーが役割分担しつつ密に連携を取り、短期間での高品質リリースを目指した。
## 背景・課題
- 大規模事業所における部門単位の従業員管理ニーズが高く、人事労務分野での権限制御不足が大きな失注要因となっていた。
- 部門制御対象の機能数が多く、2,000を超えるテストケース管理や既存コード・仕様の把握が不可欠であり、膨大なドメイン知識のキャッチアップが求められた。
- セキュリティリスクとして、誤った設計が従業員の給与情報など機密情報の漏洩を招く恐れがあり、根本的なシステム設計の精緻化が必須だった。
- プロジェクトは事業戦略上の重要案件であり、リリースの早期実現も強く求められた。
## 実際の取り組み
### 開発環境
- ReactとTypeScriptを用いたフロントエンド、Ruby on Railsによるバックエンドを中心に開発を行った。
- アジャイル開発手法を採用し、短期間かつ頻繁なリリースサイクルで機能を展開した。
- AI技術を活用し、sub agentの開発によって開発工数の大幅削減を実現した。
### 設計・改善内容
- 内部実装の全コードと仕様を精査しながら、カスタム権限リリース後半年かけて各ドメインのPdMと連携し、仕様を詳細化した。
- QAチームと協働し、ATDD(受け入れテスト駆動開発)の基盤となるテストケースを体系的に整備し、2,000を超えるテスト網羅を達成した。
- セキュリティリスクを排除するため、実装漏れ時に機能が利用不可となるデフォルト拒否設計を採用し、機密情報の誤閲覧を根本的に防止した。
- プロジェクトスコープを優先度に基づき調整し、重要度の低いドメインは今回の対象外とすることで工数を大幅に削減した。
- 権限制御のガイドラインを作成して各チーム・ポジションに展開し、AIにガイドラインを読み込ませて実装時の自動レビューを実現するパイプラインを構築した。
### その他アピールポイント
- AIエージェントを先行整備し、権限に関する知識が浅い開発者でも短時間で実装からテスト設計、動作確認まで完了できる環境を提供した。
- ロードマップを作成し、リリース目標のすり合わせや開発リソースの調整、他チーム連携を通じてスムーズなプロジェクト推進を支援した。
## 成果・価値
- AI活用により実装スピードが従来比で3倍超に向上し、約3ヶ月という短期間でリリースを達成した。
- ガイドライン作成と全社共有、実装プロセスへの権限観点レビュー組み込みにより、プロジェクト間のバッティングを100%防止し、ロードマップの保全に成功した。
- 今後の開発における部門制御のデファクトスタンダード化に向け、AIエージェントによる効率的な権限実装環境を整備し、他チームの開発工数削減に貢献した。