開発プロジェクトにおいてチームリーダーやバックエンドリーダーとして開発体制のマネジメントを経験。リードエンジニアとして設計・実装方針の整理やレビュー体制の整備、若手メンバーの技術支援なども担当しました。
対象は、プロジェクトや開発チームの開発体制・コミュニケーション・技術運用方針などです。
これらを以下のような状態に保つ/導くことを意識していました:
- スプリントごとに迷いなく開発が前に進み、安定してリリースできる状態
- 実装や設計の背景がチームで共有されており、属人化を防いだ状態
- メンバーが質問しやすく、自分の考えを率直に出せる心理的安全性のある状態
- 将来的な機能追加や仕様変更にも対応しやすい、無理のない設計方針が共有されている状態
直近参画した日雇いバイトアプリのプロジェクトはスピード感が求められる一方で、関わるメンバーのスキルレベルやバックグラウンドに差がありました。
そこで以下のような考え方・工夫を行いました。
## 取り組み・工夫
### ブランチ運用・リリースフローの明確化
初期はGitHub Flow的な運用でリリースのタイミングや責任が曖昧でした。
そこで、スプリント(SP)ごとにリリースブランチを切る運用へ切り替え、誰がいつ何をデプロイするのかを明確に。リリースの予測可能性と安全性を向上させました。
### Pull RequestやNotionで設計背景・意図を共有
実装方針や判断理由を明文化することで、属人性を減らし、レビューや後続の修正作業の精度・スピードを向上させました。
### 若手メンバーへの積極的な支援とチーム文化づくり
Go未経験のメンバーがいたため、画面共有・ペアプロ・Slackでの軽いやり取りなどを通じて、「質問しやすさ」「相談しやすさ」を意識的に醸成しました。
### 非公式ミニMTGやドキュメント整備で仕様共有を補完
初期フェーズでは設計や仕様共有が不足していたため、自発的に補足資料や口頭連携の場を設け、チーム内の認識ずれを防ぎました。
## 課題とその対応
「忙しそうで聞けない」という空気感があった初期フェーズ
→ 自ら積極的に声をかけたり、Slackでカジュアルに応答することで心理的ハードルを下げました。
技術判断の属人化
→ 設計判断を可能な限り明文化・共通化することでチーム内の判断基準を合わせました。
## 結果として実現できたこと
スプリント進行・レビュー・リリースが整理され、チームの開発サイクルが安定化
若手メンバーの発言や提案が増え、チーム全体のアウトプット品質が向上
他案件では、正式なチームリーダーとしてプロジェクトの設計方針・レビュー体制を主導した経験もあり、状況に応じた役割の取り方に柔軟性があります